履歴書の「黒塗り・スキル転記」を自動化する方法|人材紹介会社向けAI匿名化

履歴書の黒塗りとスキル転記をAIで自動化するイメージ AI×経理実務

求職者から届く履歴書や職務経歴書。

取引先や社内メンバーへ共有する前に、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどを黒塗りする。さらに、職歴や保有スキルを拾い出して、管理しているスプレッドシートやNotionなどへ転記する。

人材紹介の現場では、こうした作業が「必要なのは分かっているけれど、できればやりたくない仕事」になっていないでしょうか。

1件なら数分で終わるかもしれません。しかし候補者が増えれば、毎日の作業として積み上がります。しかも扱っているのは個人情報です。

急いでいる日に氏名を消し忘れたり、電話番号が残ったまま資料を共有したりすれば、単なる入力ミスでは済みません。

特に、小規模な人材紹介会社やフリーランスのヘッドハンターの場合、候補者対応、求人企業との調整、営業、契約などを少人数で回していることも多いはずです。

その中で、「履歴書を開く → 個人情報を探す → 黒塗りする → 経歴やスキルを拾う → 管理表へ転記する」という作業に毎日時間を使うのは、かなりもったいない状態です。

履歴書の匿名化が面倒なのは、「黒塗り」だけではない

手作業の負担は、単にマウスで個人情報を隠す時間だけではありません。

まず、どこに個人情報が書かれているのかを毎回確認する必要があります。履歴書や職務経歴書の形式は候補者によって異なり、氏名・住所・電話番号・メールアドレスの位置も一定ではありません。

さらに、そこから次のような情報を拾い出し、ATSやGoogleスプレッドシート、Notionなどへ転記します。

  • 法人営業5年
  • SaaS業界3年
  • マネジメント経験あり
  • 英語ビジネスレベル
  • 特定業界での実務経験

この作業を毎回人間が行えば、時間がかかるだけでなく、見落としや転記ミスも起こります。

そして、もう一つ大きな問題があります。個人情報をAIに渡して本当に大丈夫なのか。という不安です。

最近はAIを使えば、文書から必要な情報を抽出すること自体は難しくなくなっています。ただし、「履歴書をそのままAIチャットに貼り付けてください」と言われると、抵抗を感じる会社も多いのではないでしょうか。

  • 入力したデータは保存されるのか
  • AIの学習に利用されるのか
  • 社内の個人情報管理ルール上、問題ないのか
  • 後からデータを削除できるのか

このあたりが分からなければ、便利そうでも簡単には導入できません。

今使っているGmailやシートは、そのままでいい

そこで考えているのが、今の業務フローを大きく変えず、途中に「匿名化処理」を1つだけ挟む方法です。

例えば現在、Gmailで履歴書を受信し、担当者がファイルを開き、個人情報を黒塗りし、スキルや職歴を抜き出してGoogleスプレッドシートへ登録しているとします。

この途中に、Makeなどの自動化ツールと「レジュメ匿名化API」を挟みます。

Gmailで履歴書を受信 → 匿名化APIで個人情報をマスキング+必要なスキル情報を抽出 → GoogleスプレッドシートやNotionへ連携

ポイントは、新しい採用管理システムへ全部乗り換える必要がないことです。

今使っているGmailやGoogleスプレッドシートを残したまま、「間に1つ処理を追加する」だけなら、現場の運用を大きく変えずに自動化できます。

例えば、こんな情報だけを残す

仮に元の履歴書に、氏名・住所・電話番号と、法人営業5年、SaaS業界3年、マネジメント5名といった情報が書かれていたとします。

匿名化処理後には、氏名・住所・電話番号などを除外しながら、「法人営業:5年」「SaaS経験:3年」「マネジメント経験:あり」といった、紹介業務に必要な情報だけを構造化して残す。そんな使い方を想定しています。

もちろん、履歴書の形式や会社ごとの運用ルールによって、自動化できる範囲は変わります。

だからこそ、最初から大掛かりなシステムを導入するのではなく、今の業務フローの一部分から小さく試す方が現実的です。

「AIに履歴書を送るのが怖い」をどうするか

この仕組みでは、便利さと同じくらいデータの扱いを重要視しています。

現在検討しているレジュメ匿名化APIでは、Zero-Retention(処理したデータを保持しないこと)を設計目標の一つとしています。

ただし、実際にどの範囲まで「データ非保存」や「学習への不使用」を保証できるかは、利用するAIモデルやインフラ側の条件も含めた確認が必要です。

そのため、「AIだから大丈夫です」ではなく、データがどこを通るのか、どこに保存されるのか、処理後に残るものは何か、利用するAIサービスの規約はどうなっているかまで確認したうえで設計する必要があります。

人材紹介会社が扱っているのは、候補者の大切な個人情報です。だからこそ、単に便利なAIツールを入れるのではなく、個人情報を扱う前提で自動化することが重要だと考えています。

黒塗りに使っていた時間を、候補者との会話に戻したい

人材紹介の価値は、本来、履歴書を黒塗りすることではありません。

候補者の経験を深く理解する。本人も気づいていない強みを見つける。その人に合いそうな企業を考える。企業と候補者の間に入り、双方にとって良い選択肢を作る。

こうした、人にしかできない仕事こそ、人材紹介会社やヘッドハンターが時間を使うべき部分ではないでしょうか。

そのために、毎回ほぼ同じ手順で行っている定型作業は、できるだけ仕組みに任せる。という選択肢があってもいいと思っています。

現在、Zero-Retentionを設計目標とした「レジュメ匿名化&スキル抽出API」について、クローズドβに向けた先行検証を準備しています。

「毎日の履歴書の黒塗りを減らしたい」「スキル転記まで自動化したい」「今使っているGmailやスプレッドシートを変えずに導入できるなら試してみたい」という方は、以下のページから詳細をご確認ください。

レジュメ匿名化&スキル抽出APIの詳細を見る

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