ひとり社長・フリーランスが月末にやる経理チェックリスト|ためる前に見たい項目まとめ

ひとり社長の経理

導入

月末って、なんか地味に忙しいです。

請求書を出さないといけない。
入金も確認しないといけない。
経費も整理しないといけない。
クレカ明細も見ないといけない。
freeeやマネーフォワードの未処理も、静かにこちらを見てくる。

でも正直、月末に経理までちゃんとやるのって、普通にめんどくさいと思います。

売上を作ることのほうが大事だし、
お客さん対応もあるし、
そもそも経理は後回しにしても、その瞬間は何も爆発しません。

ただ、ここがちょっと怖いところで、
経理は後回しにしてもすぐには怒ってこないんですよね。

そのかわり、あとでまとめて来ます。

「あれ、この入金なんだっけ?」
「この領収書、何に使ったんだっけ?」
「請求書、出した気になってただけでは?」
「freeeの未処理、多すぎない?」

みたいな感じで、未来の自分に請求書が回ります。

なので、月末に全部きれいに完璧にやる必要はないんですが、
最低限ここだけ見ておくと、あとでだいぶラクになるかなぁと思います。

この記事では、ひとり社長・フリーランス向けに、月末に見ておきたい経理チェック項目をまとめます。


この記事で分かること

  • 月末に確認したい経理の基本項目
  • 請求書・入金確認で見落としやすいところ
  • 経費整理でためないための考え方
  • freeeやマネーフォワードで最低限見たい場所
  • 月末経理をラクにするための小さい仕組み

月末経理は「完璧にやる」より「迷子を減らす」が大事

月末経理というと、ちゃんと締めて、全部きれいにして、数字をぴったり合わせるみたいなイメージがあるかもしれません。

もちろん会社としては、最終的には正しく整理する必要があります。

ただ、ひとり社長やフリーランスの場合、最初から完璧を目指しすぎると、けっこうしんどいです。

本業もある。
営業もある。
納品もある。
お客さん対応もある。
そのうえ経理も完璧にやろうとすると、普通に疲れます。

なので、まずは月末にやることをこう考えるといいかなぁと思います。

「あとで分からなくなるものを減らす」

これです。

たとえば、領収書を全部完璧に仕訳できなくても、
何に使ったかメモだけ残しておく。

入金消込が全部終わらなくても、
どの請求書の入金かだけ分かるようにしておく。

クレカ明細を全部処理できなくても、
仕事用かプライベート用かだけでも分けておく。

このくらいでも、未来の自分はだいぶ助かります。

経理って、放置すると「作業量」が増えるというより、
思い出すコストが増えるんですよね。

1週間前なら覚えていることも、
3ヶ月後には普通に忘れます。

人間なので。
そして過去の自分は、だいたいメモを残してくれていません。

ここがつらい。


月末経理の考え方

月末経理は、最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。
まずは、あとで見たときに

「これは何の取引か」
「どの請求書・経費に関係するのか」
「何を確認すればいいのか」

が分かる状態を作ることが大事かなぁと思います。


チェック1:請求書を出し忘れていないか確認する

まず月末に一番見たいのは、請求書の出し忘れです。

これは地味ですが、かなり大事です。

売上があっても、請求書を出していなければ入金されません。
当たり前なんですが、忙しいと普通に起きます。

特に、ひとり社長やフリーランスの場合、仕事を取るところから納品、請求まで全部自分でやることが多いです。

そうなると、納品した瞬間に少し安心してしまって、
請求書の発行が後回しになることがあります。

そして気づいたら月が変わっています。

請求書って、出した気になることがあるんですよね。
頭の中ではもう出してる。
でも現実ではまだ出してない。

これはかなり危ないです。

月末には、最低限このあたりを確認しておくといいかなぁと思います。

請求書チェック

  • 今月納品した仕事は全部請求書を出したか
  • 継続契約の請求書を出し忘れていないか
  • 請求金額は契約内容と合っているか
  • 消費税の有無や金額は合っているか
  • 請求書の送付先を間違えていないか
  • 支払期限を入れているか
  • 請求書番号が抜けていないか

特に継続案件は、毎月同じだからこそ油断しやすいです。

「毎月やってるから大丈夫」と思っているものほど、
なぜか抜けることがあります。

経理は、慣れたころに小さい罠を置いてきます。


チェック2:入金確認をする

次に見たいのが入金確認です。

請求書を出したら終わりではなくて、
ちゃんと入金されているかを見る必要があります。

ここも、ひとり社長やフリーランスだと後回しになりやすいです。

口座にお金が入っていると、なんとなく安心してしまいます。
でも、その入金が何の売上なのか、どの請求書に対応しているのかを確認しておかないと、あとで分からなくなります。

特に、複数の取引先がある場合は、入金確認をためると一気に面倒になります。

月末に見るなら、このあたりかなぁと思います。

  • 請求書ごとに入金済みか確認する
  • 未入金の請求書がないか確認する
  • 入金額が請求額と一致しているか確認する
  • 振込手数料が差し引かれていないか確認する
  • 入金名義と取引先名が違うものをメモする
  • 入金予定日を過ぎているものを確認する

入金名義が会社名と違うパターンもあります。

代表者名で振り込まれていたり、
屋号で振り込まれていたり、
グループ会社名で振り込まれていたり。

そのときは、気づいたタイミングでメモしておくのがいいです。

あとで見たときに、
「この入金、誰?」
になると、地味に時間を持っていかれます。

銀行口座の明細は無口です。
こちらがちゃんと情報を残してあげないと、あとから何も教えてくれません。


チェック3:経費の領収書をためすぎていないか見る

経費整理は、ためると本当に面倒です。

領収書って、小さい紙なのに、ためると急に強くなります。

財布の中。
カバンの中。
机の上。
車の中。
メールの中。
Amazonの注文履歴。
クレカ明細。

いろんな場所に散らばります。

経費整理で大事なのは、いきなり全部完璧に仕訳することではなくて、
まず証憑をなくさないことかなぁと思います。

月末に最低限やるなら、これくらいでいいと思います。

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経費チェック

  • 紙の領収書を1か所に集める
  • レシートをスマホで撮影しておく
  • 仕事用の支出かどうか分かるようにする
  • 何に使ったか分かりにくいものはメモする
  • メール領収書を保存する
  • Amazonや楽天の購入履歴を確認する
  • クレカ明細で仕事用支出を確認する

特に、あとで見て分かりにくい経費にはメモを残したほうがいいです。

たとえば、カフェ代。
交通費。
会食。
備品購入。
サブスク。

その場では覚えています。
でも数ヶ月後には、普通に忘れます。

「たぶん仕事用だった気がする」
くらいの記憶になると、経理処理も確認もあいまいになります。

なので、完璧な説明じゃなくていいので、
「誰と」「何のために」「どの案件で」くらいを残しておくと、あとでかなり助かります。

過去の自分が一言メモを残してくれているだけで、
未来の自分はちょっと救われます。


チェック4:クレカ明細を確認する

月末は、クレカ明細も見ておきたいところです。

クレカは便利です。
便利なんですが、経理目線ではけっこう見落としが出やすいです。

なぜかというと、支払った感覚と明細に出てくるタイミングがズレるからです。

その場では払ったつもりでも、
明細には数日後に出てきたりします。

さらに、サービス名が分かりにくいこともあります。

「これ何の支払い?」
「この英語の明細なに?」
「このサブスクまだ生きてたの?」
みたいなことが起きます。

特に海外SaaSやAIツールを使っている場合、明細名だけでは分かりにくいことがあります。

月末に見るなら、このあたりかなぁと思います。

  • 仕事用の支払いが漏れていないか
  • プライベート支出が混ざっていないか
  • サブスクが増えすぎていないか
  • 使っていないサービスの支払いがないか
  • 領収書や請求書を保存できているか
  • 明細名だけで分からない支出にメモを残す

クレカ明細は、放置するとじわじわ分からなくなります。

特にサブスクは怖いです。
毎月静かに引き落とされます。
主張は弱いのに、継続力だけはあります。

月末に一度見るだけでも、
「これもう使ってないな」
という支出に気づけることがあります。

経費整理というより、
小さい固定費の見直しにもなります。


チェック5:freeeやマネーフォワードの未処理を見る

会計ソフトを使っている場合、月末に未処理を見ておくのも大事です。

freeeやマネーフォワードは便利です。

銀行やクレカと連携すれば、明細が自動で入ってきます。
これは本当に便利です。

ただ、自動で入ってくることと、
自動で経理が終わることは別です。

ここを勘違いすると、未処理が増えていきます。

freeeの未処理は、見ないふりをすると増えます。
たぶん生きています。

月末に全部きれいにできなくても、最低限このあたりは見ておきたいです。

見出し

会計ソフトで見たいところ

  • 未登録の明細がたまりすぎていないか
  • 銀行口座の残高が大きくズレていないか
  • クレカ明細が取り込まれているか
  • 同じ取引を二重登録していないか
  • 取引先名が分かるようになっているか
  • 証憑を添付できているか
  • 処理に迷うものをメモしているか

未処理をゼロにできればもちろんいいです。

でも、忙しいときはゼロにこだわりすぎなくてもいいと思います。

それよりも、
何が未処理で、なぜ止まっているのか
が分かる状態にしておくほうが大事です。

たとえば、

「領収書待ち」
「取引先確認中」
「プライベート支出か確認」
「請求書と突合待ち」

みたいに、止まっている理由が分かれば、あとで再開できます。

でも、理由もなく未処理が積み上がると、
ただの黒い塊になります。

経理の黒い塊は、精神にあまりよくないです。


チェック6:未払い・支払い予定を確認する

月末は、入金だけでなく支払い予定も見ておきたいです。

売上が入っていても、これから支払うものが多ければ、使えるお金は思ったより少ないです。

ここを見ないままお金を使うと、あとで苦しくなります。

特にひとり社長やフリーランスの場合、事業のお金と生活のお金が近くなりやすいです。

口座にお金があると、なんとなく余裕があるように見えます。

でも実際には、

外注費
家賃
通信費
サブスク
税金
社会保険
クレカ引き落とし

このあたりがあとから来ます。

お金があるように見えて、実はもう行き先が決まっていることがあります。

月末には、このあたりを確認するといいかなぁと思います。

  • 来月支払う請求書がないか
  • クレカ引き落とし予定額はいくらか
  • 税金や社会保険の支払い予定はないか
  • 外注費や業務委託費の支払い予定はないか
  • 口座残高から支払い予定を引いても大丈夫か
  • 生活費に移していい金額はいくらか

これを見ておくだけで、資金繰りの不安は少し減ります。

経理って、過去の記録だけじゃなくて、
未来の支払いを見る作業でもあるんですよね。

未来から来るパンチを、事前に見る感じです。

見えていれば構えられます。
見えていないと、普通に食らいます。


チェック7:税金用のお金を少し分けておく

売上が入ったときに全部使ってしまうと、あとで税金の支払いがしんどくなることがあります。

これは副業でも、フリーランスでも、ひとり会社でも同じです。

お金が入った瞬間は、売上全部が自分のお金に見えます。

でも実際には、そこから経費があり、税金があり、社会保険があり、将来の支払いがあります。

なので、月末にざっくりでもいいので、
税金用のお金を分けておく意識は大事かなぁと思います。

正確な税額計算まではできなくても、
「売上のうち、これは全部使わない」
と決めておくだけでだいぶ違います。

税金用に考えておきたいこと

  • 売上が入っても全部使わない
  • 利益が出ている月は税金用に一部残す
  • 住民税や所得税の支払い時期を意識する
  • 消費税の対象になる場合は特に資金を分ける
  • 不安なら早めに税理士や専門家に確認する

ここは業種や所得、法人か個人か、消費税の状況などで変わります。

なので、細かい判断は専門家に確認したほうがいいです。

ただ、経理目線で言うと、
「入ったお金を全部使わない」
という意識だけでも、かなり事故は減る気がします。

税金は、だいたい忘れたころに来ます。
しかもわりと律儀に来ます。


月末経理をラクにするコツ

月末経理をラクにするには、気合いで頑張るより、仕組みを作ったほうがいいです。

経理を毎回ゼロから考えると疲れます。

「あれ何見るんだっけ?」
「何からやるんだっけ?」
「この領収書どこに入れるんだっけ?」

これを毎月やっていると、地味に消耗します。

なので、月末にやることを固定しておくのがいいかなぁと思います。

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月末経理をラクにする小さい仕組み

  • 月末チェックリストを作る
  • 領収書の置き場所を1か所に決める
  • 請求書の発行日を固定する
  • 入金確認する日を決める
  • クレカ明細を見る日を決める
  • 会計ソフトの未処理を見る日を決める
  • 迷った取引をメモする場所を作る

大事なのは、毎回ちゃんと気合いを入れることではなくて、
迷わない形にしておくことです。

やることが決まっていれば、少し疲れていても手をつけやすいです。

逆に、やることがあいまいだと、
「まあ今度でいいか」
になりやすいです。

そしてその「今度」は、けっこう来ません。

来るのは、未処理と領収書です。


月末に全部できないときは、これだけでいい

とはいえ、月末に全部やるのはしんどい日もあります。

忙しい月もあるし、
疲れている日もあるし、
そもそも経理をやる気分じゃない日もあります。

そういうときに、全部投げるよりは、最低限だけ触るのがいいです。

個人的には、最低限これだけでも見ておくといいかなぁと思います。

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どうしても時間がないときの最低ライン

  • 請求書を出し忘れていないか
  • 入金されていない請求書はないか
  • 領収書をなくしていないか
  • クレカ明細で謎の支出がないか
  • 会計ソフトの未処理が増えすぎていないか
  • 来月の大きな支払い予定はないか

これだけでも、何もしないより全然いいです。

経理は、全部を完璧に片づける日だけが大事なわけではありません。

少しだけ触る。
迷子を減らす。
未来の自分が思い出せるようにする。

この積み重ねがけっこう大事です。

「30分だけ経理を見る」でも十分意味があります。

むしろ、ひとり社長やフリーランスの場合、
月末に30分だけでも経理を見る時間を作ると、かなり違うと思います。


ひとりで経理を抱え込みすぎない

ひとり社長やフリーランスは、経理を全部自分で抱えがちです。

もちろん、自分で分かるようになることは大事です。

でも、全部をひとりで完璧にやろうとすると、けっこう疲れます。

特に、こんな状態なら、一度誰かに見てもらうのもありだと思います。

  • 未処理が多すぎて見る気がしない
  • 請求書と入金が合っているか不安
  • 経費の判断で毎回止まる
  • 会計ソフトを入れたけど使い方が分からない
  • 何から整えればいいか分からない
  • 税理士に聞く前の段階で整理したい

経理って、全部を代わりにやってもらう前に、
まず「どこで詰まっているか」を整理するだけでもラクになることがあります。

ぐちゃっとしているものを、
請求書、入金、経費、支払い、未処理に分ける。

それだけでも、やることが見えやすくなります。

頭の中で全部混ざっている状態が、一番しんどいんですよね。


経理整理30分相談を受け付けています

一人社長・フリーランス向けに、経理整理の30分相談を受け付けています。

  • freeeやマネーフォワードの未処理がたまっている
  • 請求書と入金確認の流れを整えたい
  • 領収書や経費の整理方法を見直したい
  • 月末に何を見ればいいか分からない
  • 税理士に相談する前に、まず状況を整理したい

経理を完璧にするというより、まずは回る形を作る相談です。

詳しくはこちら
https://hiro-keiri.com/accounting-support/


まとめ|月末経理は未来の自分を助ける作業

月末経理は、正直めんどくさいです。

売上を作る仕事に比べると、派手さもありません。
やってもすぐにお金が増える感じもしません。
むしろ、見たくないものが見えることもあります。

でも、月末に少しだけ経理を見ておくと、未来の自分がかなり助かります。

請求書を出し忘れない。
入金を確認する。
領収書をなくさない。
クレカ明細を見る。
会計ソフトの未処理を見る。
支払い予定を確認する。
税金用のお金を少し意識する。

どれも地味です。

でも、この地味な確認をしておくと、
「あれ何だっけ?」
「これ誰からの入金だっけ?」
「領収書どこ行った?」
みたいな時間を減らせます。

経理は、未来の自分へのメモみたいなものだと思います。

今の自分が少しだけ整理しておくと、
未来の自分が少しだけラクになります。

完璧じゃなくて大丈夫です。

月末に30分だけでも、
請求書、入金、経費、未処理を見る。

それだけでも、経理の不安はだいぶ小さくなるんじゃないかなぁと思います。


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