導入
フリーランスになると、仕事そのもの以外にも、地味にやることが増えます。
請求書を出す。
入金を確認する。
経費を整理する。
領収書を保存する。
確定申告に備える。
インボイスに対応する。
源泉徴収も確認する。
こう並べると、普通に多いですよね。
しかも、どれも誰かが横で丁寧に教えてくれるわけではありません。
仕事はちゃんと納品した。
請求書もなんとなく作った。
入金もされた。
でもあとで見たときに、
この請求書、消費税どう書けばよかったんだっけな?
源泉徴収って引くの?引かれるの?
インボイス番号って必要だったんだっけ?
この入金、請求額と違うけどなんで?
領収書どこいったんだっけ?
となりがちです。
ここがフリーランス経理のしんどいところかなぁと思います。
売上を作ることに集中したいのに、請求書・消費税・源泉徴収・経費整理みたいなものが、あとからじわじわ出てきます。
しかも、ちゃんと整理していないと、確定申告前にかなり大変になります。
インボイス制度も、源泉徴収も、最初はなんとなく難しく見えます。
ただ、実務で見るポイントはある程度決まっています。
この記事では、フリーランスがインボイスまわりで知らないと困りやすいことを、源泉徴収・請求書・入金確認・経理整理の視点からまとめます。
税金の最終判断や申告は税理士さんの領域ですが、そこに行く前の段階で、まず自分の経理を整理しておくことがかなり大事かなぁと思います。
この記事で分かること
- フリーランスがインボイスで見ておきたいこと
- 源泉徴収とインボイスの関係
- 請求書でつまずきやすいポイント
- 入金額が請求額とズレる理由
- 経費・領収書を整理しないと困る理由
- 自分でやるのが大変なときに相談したほうがいいこと
フリーランスは「仕事が終わったあと」の経理でつまずきやすい
フリーランスの仕事って、納品したら終わりに見えます。
でも実際には、納品後にもやることがあります。
請求書を出す。
入金を確認する。
源泉徴収があるか見る。
消費税の書き方を確認する。
領収書や経費を保存する。
会計ソフトに登録する。
このあたりです。
そして、このへんが意外と後回しになりやすいです。
理由はシンプルで、売上を作る仕事のほうが目の前にあるからです。
新しい案件を取る。
既存のお客さんに対応する。
納期に間に合わせる。
修正依頼に対応する。
こういう仕事がある中で、経理まで毎回きれいにやるのは、普通に大変だと思います。
ただ、経理は後回しにしても、その場で何かが爆発したりすることはないんですよね。
請求書を少し雑に作っても、
領収書を少し放置しても、
入金確認を後回しにしても、
その瞬間はなんとなく進んでしまいます。
でも、あとで見たときに困ります。
この入金なんだっけな?
この請求書、源泉引かれてるんだっけ?
消費税の記載これでよかったんだっけ?
この経費、何に使ったんだっけ?
となりがちです。
フリーランスの経理で大事なのは、完璧に難しい税務判断をすることではなく、まずあとで説明できる状態にしておくことだと思います。
フリーランスの経理は、
「あとで見ても分かる状態にする」
ことがかなり大事です。
請求書、入金、源泉徴収、消費税、経費がバラバラになっていると、確定申告前にかなりしんどくなりやすいです。
インボイス登録をすると、消費税の話から逃げにくくなる
インボイス制度でまず押さえたいのは、登録すると「適格請求書発行事業者」になるということです。
そして、適格請求書発行事業者になると、取引先に求められた場合にインボイスを交付する必要があります。
さらに、登録事業者になると、基準期間の売上が一定以下だから消費税が免除される、という扱いではなくなります。
ここがかなり大事です。
フリーランスの中には、
「売上1,000万円以下なら消費税は関係ないんじゃないの?」
と思っている人もいるかもしれません。
ただ、インボイス登録をして課税事業者になると、消費税申告が関係してきます。
ここをなんとなくで進めると、あとで
あれ、消費税の申告が必要だったんだっけな?
2割特例って使えるんだっけ?
簡易課税って何?
会計ソフトの設定どうするんだっけ?
となりやすいです。
インボイスは、請求書に登録番号を書くだけの話に見えます。
でも実際には、消費税の納税や経理処理にも関係してきます。
なので、フリーランスがインボイス登録をするときは、
- 登録番号を請求書に載せる
- 消費税の申告が必要になる
- 請求書の保存や控えが必要になる
- 会計ソフトの消費税設定を確認する
- 2割特例や簡易課税などの制度を確認する
このあたりを一緒に見ておいたほうがいいです。
ここを放置すると、請求書だけはそれっぽく作れているけど、経理側が追いついていない、という状態になりがちです。
請求書に何を書けばいいか分からなくなりがち
インボイス制度でフリーランスが最初につまずきやすいのが、請求書です。
これまでなら、請求書に
取引先名
請求金額
振込先
仕事内容
支払期限
を書いておけば、なんとなく形になっていたかもしれません。
でもインボイス登録後は、そこに消費税や登録番号の話が入ってきます。
たとえば、取引先から
「インボイス番号を入れてください」
「税率ごとに消費税額を分けてください」
「登録番号がないと処理できません」
と言われることがあります。
このときに、請求書の作り方があいまいだと止まります。
え、登録番号どこに書くの?
税込と税抜どっちで書くの?
消費税額は別で書いたほうがいいの?
源泉徴収があるときはどこに書くの?
となりがちです。
請求書は、お金をもらうための書類です。
でも同時に、相手の経理処理にも使われる書類です。
なので、取引先が法人だったり、経理担当者がいる会社だったりすると、請求書の書き方をかなり見られます。
フリーランスが請求書で見たいところ
- インボイス登録番号を入れているか
- 請求金額の税込・税抜が分かるか
- 消費税額が分かるか
- 源泉徴収の有無が分かるか
- 仕事内容が分かるか
- 支払期限が書いてあるか
- 振込先が合っているか
- 請求書番号をつけているか
- 控えを保存しているか
請求書は一度テンプレートを整えると、かなりラクになります。
逆に、毎回なんとなく作っていると、案件ごとに書き方がブレます。
そしてあとで見たときに、
この請求書だけ消費税の書き方違うな?
この案件、源泉引かれてるんだっけ?
請求書番号どこいったんだっけ?
となりやすいです。
請求書は、最初に整えておいたほうがいいところです。
源泉徴収は「インボイス」とは別の話
フリーランスが混乱しやすいのが、インボイスと源泉徴収の関係です。
これ、かなりごちゃっとしやすいです。
インボイスは消費税の話です。
源泉徴収は所得税の話です。
つまり、別物です。
ただ、請求書の上では同時に出てきます。
ここがややこしいんですよね。
たとえば、フリーランスの報酬で源泉徴収の対象になる仕事をしている場合、請求書には
報酬額
消費税
源泉徴収税額
差引請求額
みたいな表示が出てきます。
このときに、
消費税にも源泉かけるの?
税込金額から源泉引くの?
税抜金額から源泉引くの?
入金額が請求額より少ないけど合ってるの?
となりがちです。
源泉徴収は、対象になる報酬と対象にならない報酬があります。
原稿料、講演料、デザイン料、士業への報酬など、一定の報酬が対象になります。
一方で、フリーランスなら何でも必ず源泉徴収される、というわけではありません。
ここは仕事内容によって変わります。
なので、源泉徴収で大事なのは、
- 自分の仕事が源泉徴収の対象になるか
- 請求書で源泉徴収税額をどう表示するか
- 消費税を明確に区分しているか
- 入金額と請求額の差額を確認するか
- 支払調書や入金明細とつなげて管理するか
このあたりです。
ここは混ざりやすいです
インボイスは消費税の話。
源泉徴収は所得税の話。
別の制度ですが、請求書と入金確認では同時に出てきます。
なので、フリーランスは
「請求書の金額」と「実際の入金額」がなぜ違うのか
を説明できるようにしておくのが大事かなぁと思います。
源泉徴収があると、入金額が請求額とズレる
源泉徴収がある仕事では、請求書に書いた金額と実際に振り込まれる金額がズレます。
これを理解していないと、入金確認で止まります。
たとえば、請求書では110,000円と書いているのに、実際の入金額が99,790円だったとします。
このときに、
あれ、入金少なくない?
振込手数料?
値引きされた?
源泉徴収?
どれなんだっけな?
となることがあります。
これを毎回調べるのは地味に面倒です。
だから、請求書の時点で源泉徴収税額と差引請求額を分かるようにしておいたほうがいいです。
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源泉徴収がある請求書で見たい項目
- 報酬額
- 消費税額
- 源泉徴収税額
- 差引請求額
- 実際の入金予定額
- 取引先名
- 案件名
- 請求書番号
ここが整理されていれば、入金確認がかなりラクになります。
逆に、ここがあいまいだと、入金があるたびに
この差額なんだっけな?
となります。
経理の「なんだっけな?」は、ためるとかなり重くなります。
1件ならまだいいです。
でも、毎月複数案件があると、だんだん分からなくなります。
過去の自分は、だいたい思ったよりメモを残してくれていません。
消費税を分けて書いていないと、源泉徴収の計算でも迷いやすい
源泉徴収で意外と大事なのが、消費税の書き方です。
報酬額と消費税額を請求書で明確に分けているかどうかで、源泉徴収の対象金額の見方が変わることがあります。
ざっくり言うと、請求書で報酬額と消費税額が明確に区分されている場合は、報酬額だけを源泉徴収の対象として扱うことができます。
逆に、税込金額だけで書いていると、消費税を含めた金額をもとに源泉徴収されることがあります。
ここ、けっこう大事です。
請求書の書き方ひとつで、源泉徴収の計算が見えやすくなったり、分かりにくくなったりします。
たとえば、
報酬 100,000円
消費税 10,000円
源泉徴収税額 10,210円
差引請求額 99,790円
みたいに書いてあれば、かなり分かりやすいです。
でも、
請求額 110,000円
源泉徴収あり
だけだと、あとで見たときに
何に対して源泉かけたんだっけな?
消費税は分けてたんだっけ?
この入金額で合ってるんだっけ?
となりやすいです。
請求書は、相手に送るためだけのものではありません。
未来の自分が確認するための資料でもあります。
インボイス登録番号だけ入れても、経理は終わらない
インボイス対応というと、請求書に登録番号を入れれば終わりに見えるかもしれません。
でも、実際はそれだけでは足りません。
登録番号を入れる。
消費税額を書く。
税率を書く。
請求書の控えを保存する。
入金と紐づける。
会計ソフトに登録する。
消費税の申告に備える。
ここまでつながって、ようやく経理として回ります。
つまり、インボイス対応は「請求書の見た目」だけの話ではないんですよね。
請求書だけ整っていても、入金確認や経費整理がぐちゃっとしていると、確定申告前に困ります。
インボイス登録後に必要になりやすいこと
- 請求書テンプレートを整える
- 登録番号を記載する
- 消費税額を分かるようにする
- 請求書の控えを保存する
- 入金確認と紐づける
- 経費の領収書を保存する
- 会計ソフトの消費税設定を確認する
- 確定申告・消費税申告に備える
ここまで全部を自分でやるのは、正直大変だと思います。
仕事をしながら、営業もしながら、請求書も作って、経理も整えて、税金の制度も追う。
普通にやることが多いです。
だからこそ、最初に「回る形」を作っておくのが大事です。
フリーランスが自分でやると大変になりやすいところ
フリーランスが自分で経理をやるときに大変なのは、ひとつひとつの作業が難しいというより、全部がつながっていることだと思います。
請求書を作る。
入金を確認する。
源泉徴収を確認する。
消費税を確認する。
領収書を保存する。
会計ソフトに入れる。
確定申告で使う。
消費税申告で使う。
この流れがつながっています。
どこかが抜けると、あとで止まります。
たとえば、請求書の控えがない。
入金と請求書が紐づいていない。
源泉徴収税額が分からない。
消費税の設定が違う。
経費の領収書がない。
会計ソフトの未処理がたまっている。
こうなると、確定申告前にかなり大変です。
- この入金なんだっけな?
- この経費、仕事用だったっけ?
- 源泉徴収されてるんだっけ?
- 消費税の設定これで合ってる?
- 未処理おおすぎない?
- 領収書どこいったんだっけ?
こういう確認が一気に来ます。
ひとつひとつは小さいんですが、まとめて来ると重いです。
経理は、ためると強くなって帰ってきます。
放置すると何が大変になるのか
フリーランスの経理を放置すると、まず時間が取られます。
確定申告前に、過去の取引をさかのぼることになります。
1月の入金。
3月の領収書。
5月の請求書。
8月のクレカ明細。
10月の源泉徴収。
全部をあとから見返すのは、普通に大変です。
しかも、時間が経つほど記憶が薄れます。
その場では覚えていたことも、数ヶ月後にはかなり怪しくなります。
「たぶんこの案件だった気がする」
「たぶん仕事用だった気がする」
「たぶん源泉引かれてた気がする」
この「たぶん」が増えると、経理はかなり不安になります。
さらに、インボイス登録をしている場合は、消費税申告も関係してきます。
所得税の確定申告だけでも大変なのに、消費税も見る必要が出ると、負担は増えます。
ここを何も整理しないまま進めると、
なんかよく分からないけど、やらないといけないことが多い。
どこから手をつければいいか分からない。
会計ソフトを開くのがちょっと怖い。
となりがちです。
こうなる前に、一度整理したほうがいいです。
こういう状態なら一度相談してもいいと思います
- 請求書の作り方が合っているか不安
- インボイス登録後の経理がよく分からない
- 源泉徴収がある請求書で毎回迷う
- 入金額と請求額がズレていてよく分からない
- freeeやマネーフォワードの未処理がたまっている
- 経費や領収書の整理が追いついていない
- 確定申告前に何から整えればいいか分からない
全部を自分で調べながらやることもできます。
ただ、仕事をしながらだと普通に大変です。
しかも、税金や経理の言葉は似ているものが多いです。
インボイス。
源泉徴収。
消費税。
所得税。
売上。
入金。
経費。
請求書。
支払調書。
このへんが頭の中で混ざると、かなり疲れます。
なので、最初に一度、今の状態を整理して、
何ができているのか。
何が抜けているのか。
何を直せばいいのか。
どこから手をつければいいのか。
を見える形にしたほうがラクです。
経理整理は「税理士に聞く前の準備」にもなる
税理士さんに相談するのはもちろん大事です。
ただ、相談する前に、そもそも資料がバラバラだと、話が進みにくいことがあります。
請求書がどこにあるか分からない。
入金と請求がつながっていない。
経費の領収書が足りない。
源泉徴収の有無が分からない。
会計ソフトの未処理が多すぎる。
この状態だと、税理士さんに聞く前に、まず整理が必要になります。
逆に、ある程度整理されていれば、相談もしやすくなります。
たとえば、
今年の売上はこれくらいです。
請求書はここに保存しています。
源泉徴収がある案件はこれです。
入金確認はここまで済んでいます。
経費の領収書はこのフォルダにあります。
会計ソフトの未処理はここで止まっています。
こういう状態になっていると、かなり話が早いです。
経理整理は、税理士さんの代わりに税務判断をすることではありません。
税理士さんに相談しやすい状態を作ることでもあります。
ここを整えるだけで、かなり不安は減ると思います。
経理整理30分相談を受け付けています
ひとり社長・フリーランス向けに、経理整理の30分相談を受け付けています。
インボイス登録後の請求書、源泉徴収、入金確認、経費整理、freeeやマネーフォワードの未処理など、
「なんとなく分からないけど、やらないといけない」
という部分を一緒に整理します。
- 請求書のどこを直せばいいか見たい
- 源泉徴収がある請求書の整理をしたい
- 入金確認の流れを整えたい
- 経費や領収書の保存方法を決めたい
- 会計ソフトの未処理を減らしたい
- 確定申告前に何から見るべきか整理したい
税額の最終判断や申告代理は税理士さんの領域ですが、
その前段階として、経理まわりを「まず回る形」にする相談です。
自分で調べながら全部やるのが大変な場合は、最初に一度整理しておくとかなりラクになると思います。
詳しくはこちら
https://hiro-keiri.com/accounting-support/
まとめ|フリーランスはインボイス・源泉徴収・経理整理をつなげて見たほうがいい
フリーランスにとって、インボイス制度は請求書だけの話ではありません。
請求書をどう作るか。
消費税をどう書くか。
源泉徴収をどう見るか。
入金額がなぜズレるのか。
領収書をどう保存するか。
会計ソフトにどう入れるか。
確定申告や消費税申告にどうつながるか。
このあたりが全部つながっています。
インボイスは消費税の話。
源泉徴収は所得税の話。
別の制度なんですが、フリーランスの実務では請求書と入金確認の中で一緒に出てきます。
だからこそ、なんとなくで進めていると、あとで
この入金なんだっけな?
源泉徴収って引かれてたんだっけ?
消費税の設定これで合ってる?
領収書どこいったんだっけ?
となりがちです。
もちろん、全部を最初から完璧に理解する必要はありません。
ただ、最低限、
請求書を整える。
入金と請求書をつなげる。
源泉徴収の有無を確認する。
領収書を保存する。
会計ソフトの未処理をためすぎない。
このあたりは早めに整えておいたほうがいいです。
経理は、後回しにしてもその場で何かが爆発したりすることはありません。
でも、あとでまとめて来ます。
フリーランスは、売上を作るだけでも大変です。
そのうえで、インボイスや源泉徴収まで全部自分で調べて進めるのは、普通にしんどいと思います。
なので、自分でやっていて
これで合ってるんだっけな?
どこから手をつければいいんだろう?
未処理おおすぎない?
となっている場合は、一度経理まわりを整理してみてください。
早めに整えておくと、未来の自分がかなり助かります。




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